予算と人員の削減がシャトルの安全に脅威を与えている

【2000年3月14日 CNN (2000/3/10)

専門家による調査委員会の報告によると、NASAの予算と人員の削減がスペースシャトルの安全に脅威を与えているという。しかし、NASAには自信過剰が蔓延しており、危機意識が足りず、プログラムチーム内でのコミュニケーション不足という問題も抱えているという。この委員会は、予算削減の影響により、シャトルの安全を確保するためには80個所以上の改善が必要になってしまっていると報告している。

この調査は、昨年7月のスペースシャトル・コロンビア号のミッション(STS-93)において、コロンビア号に電気ショートが発生した問題をうけ、NASAの依頼により行われていたもの。

NASAではこの報告を受け、すでに安全強化への取り組みが始まっており、今後2年間のうちに800人の人員を増強する予定。