明け方の北東の空にLee彗星が見える!

【1999年7月27日】

今年4月16日、オーストラリアのSteven Lee氏によって発見されたLee彗星(C/1999 H1)は7月11日に近日点を通過、明け方の東天で徐々に高度を上げながら再び見やすくなっている。夏休みの彗星観測には絶好の対象だ。

アストロアーツでは発見以来、Lee彗星特集として写真コンテストなどを実施、この彗星を追いかけてきた。南天で発見されたこの彗星は5月に入って日本でも観測できるようになり、5月中〜下旬には尾が確認できるようになった。6月に入ると夕方の空での高度が低くなり尾は見にくくなったが、近日点を通過後は、明け方の北東の空でどんどん高度を上げ、見やすくなる。

明け方・北東の空のリー彗星

7月〜8月は7等台の予報光度で、双眼鏡や小型望遠鏡でも楽しめる。空気の澄んだ明け方、北東の空が開けた場所で、日ごとに高度を増すリー彗星を追ってみてはいかがだろう。

リー彗星の位置予報