夕方の西空に現われたリン彗星

【1999年7月25日】

24日夕方、上尾サーベイチームの門田健一氏は、西の低空に姿を現わしたリン彗星(C/1999 N2)の撮影に成功しました。
オーストラリアで発見されたリン彗星は、当初は日本から観測できない位置にいましたが、徐々に北東へ移動して、 7月20日ごろから日本国内でも観測可能になっていました。
撮影時の彗星の高度は約14度ですが、梅雨明け直後の晴天に恵まれ、低空ながらもしっかりとした彗星像が確認できます。
今後のリン彗星は、日々高度が高くなり少しずつ見やすくなります。小さな口径の望遠鏡でも観測できる明るさですので、 西の空が見渡せる場所で狙ってみましょう。

1999年7月24日夕方のリン彗星
約15分間の移動がわかる。
C/1999 N2
KenIchi Kadota, Ageo Survey team
July 24, 1999 20:00:00, 20:15:21 JST (20 sec),
Ageo City, Saitama Pref.,
0.16-m f/3.3 reflector + CCD (MUTOH CV-16II)