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ハッブル宇宙望遠鏡 ベストショット


【1998年10月22日 NASA

ハッブル宇宙望遠鏡遺産ギャラリー ハッブル宇宙望遠鏡は数多くの発見をもたらしてきたが、天文学者ならずとも驚異の画像に宇宙の神秘を感じずにはいられない。そこで宇宙望遠鏡科学研究所は数多くの画像の中から特に美しいものを選別した「ハッブル史プロジェクト」を10月22日にインターネット上で公開した。
グランド・オープンには以下の4枚の画像が選ばれた。

NGC7742目玉焼きのようなこの渦巻き銀河NGC7742は、中心に巨大なブラックホールがあるのではないかと考えられている。黄色い中心部を取り巻く輝くリング状の領域では恒星が多量に誕生している。

SATURNこの土星の画像は、表面の模様の構造や色を実によく再現している。また土星の輪もカッシーニの空隙やエンケの空隙はもちろんのこと、リングの詳細な構造が見てとれるものとなっている。

STAR CLOUDこの画像はいて座のスタークラウドで、銀河の中心方向にある恒星が密集している領域を写したもの。青い星や赤い星など様々な色の星が群れをなしている。星の色は表面の温度を表しており、これから星の質量や年齢が推測できる。銀河中心部の恒星進化の様子は、我々の銀河系がどのように発展してきたかの手がかりとなる。

MASSIVE STAR大質量星をとりまく巨大なガス雲の一部が画像の左側に写っている。このガス雲の直径は約10光年、質量は太陽の10倍から20倍はあると考えられている。画面右下の部分は星間ガスが大質量星からの放射で加熱され輝いているもの。

□ハッブル史プロジェクト・ホームページ
http://heritage.stsci.edu/

□ニュース・リリース(英文)
http://oposite.stsci.edu/pubinfo/pr/1998/28/index.html



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