みんなでペルセ群を見よう!「流星報告・共有機能」作りました

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プラネタリウム事業部の豊田です。このブログは好きなことを自由に書いて良いというルールなので(と理解しているので)、好きなSFの話でも書こうかと思っていましたが、ちょうどペルセウス座流星群直前に「星空ナビ」に新機能を加えたので、ひとまず今回はその話を紹介します!(危なく仕事関係なく暴走するところだった…)

もうすぐペルセウス座流星群の頃ですね。詳しくはアストロアーツのペルセウス座流星群特集を見ていただけば良いかと思うのですが、今年は条件が良い年なので、例年以上に盛り上がって欲しいなと思っています。

しかし…時代はコロナ禍の真っ只中。なかなか人が集まって何かをするのはやり難い…。残念です。せっかく条件良いのに。

そこで!「星空ナビ」に「流星報告・共有機能」を付けました!

この機能はもうすぐ公開予定の1.2.0(アップデータ)で導入されます。早く試したい方はテスト版ですぐ試せますよ!

【2021年8月7日追記】2021年8月7日に1.2.0アップデータを各ストアにて公開しました。

どんな機能?

「あの星なあに」や「星空だより」「毎日の暦」などから「ペルセウス座流星群が極大」の現象解説を開くと、「みんなで流れ星を見つけよう」というボタンが出てきます。今回の機能には、ここからアクセスしてください。「星空ナビ」のインストールされているスマホなら、以下のリンクから直接開くこともできますよ。

機能としてはシンプルで、流れ星を見たら「ながれた」ボタンを押すだけです。今この瞬間に星空を見ている人数、あなたが「ながれた」ボタンを押した数、そして全員が「ながれた」ボタンを押した合計が表示され、リアルタイムでカウントアップされます。

この機能のこだわりポイントは、カウンタがリアルタイム集計であること。他の誰かがカウントアップしたときにも、即座に全員のカウンタに反映されます。このため、流れ星がバンバン流れたら、あなたがボタンを押さなくてもガンガン数字がアップするはずです!そうなると良いですね!

また、ボタンは押して欲しいですが、極論を言うと画面を見ていて欲しくないという、アプリとしての矛盾があります。見て欲しいけど見て欲しくない。画面を見ていたら、流れ星は見つかりませんからね…。せめて「ながれた」ボタンを大きくして、「画面を見ていなくてもまあまあ押しやすい」を心がけました。

ちなみにその下に、こっそりグラフが表示されています。面積の関係であまり細かいことは描けないので「雰囲気」以上にはなりませんが、1時間ごとのカウント集計になっています。盛り上がりの変化などがわかればと思っています。

「ペルセウス座流星群2021」画面
(開発中のものです)

本番は11日~15日、それまではお試しも

いちおう、「本番」として想定しているのは、極大を挟んだ11日~15日です。この間は、流れ星を見つけたときに「ながれた」ボタンを押してくださいね。

とはいえ…リアルタイムで動くカウンタとか、どんな風になるのか、触ってみたいですよね。わたしだったらそのボタンを押してみたい。どこかの誰かがどこかでボタンを押し、勝手に数字が上がる瞬間を見たい。

と言うことで、11日までの間も、機能にアクセスすることはできるようにしました。11日にカウンタをリセットするので、逆にいえばそれまでやりたい放題です。

テストで遊んでいた証拠が残る
(消さねば)

10日には、シミュレーションの360°映像配信で、ペルセウス座流星群の解説をしますので、それと組み合わせたりしながら、遊んでみていただけたらなと思います。シミュレーション上で流れ星を見たら、「ながれた」ぽち!でどうでしょう(解説も聞いてくださいね…)。

なお秘密ですが、本番で「ながれた」ボタンを押すと、新たにこっそり追加された隠しバッジがもらえます!準備期間で満足せず、ぜひ本番でペルセウス座流星群の流れ星を探してみてください。

みんなで星を見るのは楽しい

いきなり話が脱線しますが、みんなで星を見る「観望会」って、行ったことがある人はいるでしょうか。好きな人には珍しくもないのですが、なかなか一般的なものでもないような気はします。

この「観望会」、文字にすると星を見ているだけで地味なのだけれど、実はすっごく楽しいのです。

何しろ相手は天候まかせな部分がありますし、対象にもよるけれど望遠鏡などを使うならばそれなりにシビアなセッティングを要するため、なかなか思い通りにはいきません。そもそも見られる機材に限りがあるから、みんな自由にと言うわけにもいかず、列を作ったり、待ち時間に解説が入ったり。そうして待ったにも関わらず、見せている途中で曇るとか、望遠鏡が対象からずれてしまうなんていうトラブルは茶飯事です。

その時その時に応じ、参加者もスタッフも一緒になり、ああでもないこうでもないと進めていく、その過程までをも含めて楽しいイベントになります。曇って見られないことすら、みんなでやればなんだか楽しい。一人で星を見るのも楽しいけれど、決して台本通りには行かないからこそ、みんなで星を見るのはとても楽しい。

しかし、密閉空間ではないし、大騒ぎするようなものでもないですが、「集まることが楽しい」というタイプのイベントなので、このコロナ禍ではなかなかやりにくいのも事実です。

せめて、星を見ているときに、一人ではない感覚があれば。そんなことから、「他の人も同じ星空を見ていること」が感じられる機能を目指して作りました。

「星空で繋がる機能」は、やがて標準機能にも

今回は「ペルセウス座流星群」のイベントに合わせて、期間限定で使用する機能ですが、やり方は微妙に異なってくるかもしれないものの、他の天文イベントや「あの星なあに」の標準機能などに拡張していくつもりです。

現時点では数字が表示されるだけですが、開発チーム内ではすでに、見ている大まかな場所を日本地図上にプロットしたり、スタンプを押したりといったアイデアが出ています。また流星のカウントも、だんだんマニアックになっていきますが、同時流星を探すとか、いろんな話が出ていました。

ぜひみなさんからも、ご意見・アイデアいただければと思います。

残念ながら人が集まり難い時期ですが、星空ナビを使うことで、星空の下での他の人との繋がりを感じ、集まれなくても決して一人ではないことを感じてもらえたらと考えています。

天候に恵まれて、たくさんの流れ星が見られますように!

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