星出さん、ISS長期滞在を開始

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日本時間4月23日、星出彰彦さんたち4人の宇宙飛行士を乗せた宇宙船「クルードラゴン」が打ち上げられ、翌24日に国際宇宙ステーションに到着した。

【2021年4月26日 JAXA(1)(2)(3)

4月23日18時49分(日本時間、以下同)、星出彰彦さんたち4人の宇宙飛行士を乗せた米・スペースX社の宇宙船「クルードラゴン(クルー2)」が、米・フロリダ州のケネディー宇宙センターからファルコン9ロケットで打ち上げられた。

クルードラゴン2号機打ち上げ
クルードラゴン2号機打ち上げ(中継録画「Team JAPANで宇宙のその先へ。星出宇宙飛行士ミッション応援プロジェクト『打ち上げ篇』」より)(提供:NASA/JAXA)

クルードラゴンは所定の軌道に入り、打ち上げは成功した。約1日後の24日18時8分に宇宙船は国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングし、20時5分にハッチが開かれ、星出さんたちがISSへ入室した。

11名のISS長期滞在クルー
11名となったISS長期滞在クルー。24日にISSへ到着した星出さんら4名のクルー(黒いポロシャツ着用)と、出迎えた野口聡一さんたち7名のクルー(青いシャツ着用)(提供:野口聡一さんTwitter

星出さんはISSに半年ほど滞在し、船長として指揮をとる。日本人がISSの船長を務めるのは、2014年の若田光一さん以来2人目だ。また、ISSには昨年11月から野口聡一さんも滞在している。今月29日に野口さんが帰還するまでISSには2人の日本人宇宙飛行士が滞在することになり、これは2010年に野口さんと山崎直子さんが同時滞在して以来2度目のことだ。

スペースX社の宇宙船とロケットは共に再使用型である。今回のクルードラゴンは2020年に有人実証試験飛行「デモ2」で、ファルコン9の1段目は2020年11月に野口さんたちを乗せた「クルー1」の打ち上げで、それぞれ1度使われたものが再び使用された。

《宇宙航空研究開発機構 山川宏理事長談話(抜粋、要約)》

星出宇宙飛行士は、今回が3回目の宇宙飛行であり、さらには、日本人2人目となるISS船長に就任予定です。ISS長期滞在中、JAXAは「きぼう」日本実験棟において、次世代水再生システム構築に向けた技術実証、筋萎縮予防に貢献可能なバイオ素材の有効性検証や細胞内の重力感知メカニズムに関する宇宙実験、船内ドローンロボットを使ったプログラミング競技会等を計画しております。星出宇宙飛行士が、「きぼう」日本実験棟の利用を通じて素晴らしい成果を創出することを期待しております。

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