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明るい超新星1998S


おおぐま座の銀河NGC 3877に出現した超新星1998Sが明るくなって、口径20cm程度の望遠鏡でも見えるようになっている。

超新星1998Sは、3月2日(世界時)に北京天文台で発見された。 発見当時は15.2等と暗かったが、2日後にリック天文台で確認された時には、 13.5等と2等級ほど増光していることが明らかになった。 超新星は現在も増光を続け、下の7日の画像では12.6等、11日には12.0等にまで 達している。 なお、スペクトル観測によると、この1998SはII型の超新星の特異なもので、 1983年に出現し12.4等(青等級)まで明るくなった1983Kとよく似ているとのことだ。

超新星1998Sの位置は赤経11h46m06s.18、赤緯+47°28'55".5 (2000.0年分点)で、 南北に伸びたNGC 3877の中心核から西に13.6秒角、南に46秒角のところにある。

MAP

CCD Image
1998年3月7日 23時44分から10秒露出
MUTOH CV-16 ミード25cm F6.3シュミットカセグレン
撮影者:吉田誠一、門田健一 撮影地:茨城県美和村・花立山天文台

参照:
IAUC 6829   IAUC 6830   IAUC 6831   IAUC 6832   IAUC 6835   IAUC 6838  


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