日本惑星協会「火星観測週間2020」キャンペーン実施中、観測証を発行

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10月6日に地球と最接近する火星を多くの方に見て知ってもらおうと、日本惑星協会が「火星観測週間」キャンペーンを実施中だ。火星を見た報告をすると「観測証」PDFが発行される。

【2020年8月6日 日本惑星協会

文:井本昭さん(日本惑星協会)

今年10月6日に、火星と地球が最接近します。前回の最接近、2018年7月31日の「大接近」ほどではありませんが、約6210万kmまで近づく今回の最接近も“準”大接近とは呼べるのではないでしょうか。

日本惑星協会では、2003年、2018年に続いて今回も「火星観測週間 Mars Week 3」のウェブページを開設し、観測キャンペーンを開始しました。前回同様、ご報告いただいた方々に観測証(PDF)を発行します。


「火星観測週間 Mars Week 3」ウェブページ

観測報告はすでに受付を開始しており、10月31日(土)までを予定しています。8月の時点ではまだ深夜にならないと昇ってきませんが、見かけの大きさは約15秒角(木星の約1/3)となり、観測には良い頃合いになってきています。夏休み期間中は、次第に明るく大きくなる火星を大きな天体望遠鏡に頼らずとも観測できる良い時期であり、新学期が始まってもその楽しい観測を持続できます。最接近までまだ2か月ありますが、早めにキャンペーンを開始することで多くの方々に長く火星を観測いただけると考えています。

2020年5月から2021年3月の火星の動きと火星の見かけサイズの変化(ステラナビゲータでシミュレーション)。「アストロアーツ 火星特集ページ」より)

先月、3機の探査機が火星を目指して出発しました。種子島からH-IIAロケットで打ち上げられたアラブ首長国連邦の「HOPE」中国の「天問1号」NASAの「Mars 2020 Perseverance Rover」です。日本では、4年後の打ち上げを目指す史上初の火星衛星探査計画「MMX」が進行中です。

こうした新しい探査機や、キュリオシティ、インサイトなど現在活躍中の火星探査機、探査車などにより、火星や太陽系、生命や物質の研究が発展していくのは興味深いものです。間近から撮影された美しい画像にも目を奪われることでしょう。一方で、地上から目で見ることができる天文現象も、星空や宇宙への興味の入り口としてとても大事なイベントだと思います。

今回の観測報告キャンペーンを通じて、こうした関心が広がっていくことを期待しています。

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