【1997年11月 6日 国立天文台・天文ニュース】
キットピーク天文台のラーセン(Larsen,Jeff)は、11月3日、 口径91センチのスペースウォツチ望遠鏡によって、「うお座」の端のところで 16.6等の新彗星を発見しました。 その後各地でこの彗星は確認され、C/1997 V1 の認識符号が与えられました。 通称はラーセン彗星です。 これまでの観測から求められた暫定放物線軌道要素と予報位置は、 国際天文学連合回報によると以下の通りです。 短周期彗星である可能性もまだ残っているそうです。 明るくなって、もっと見やすくなる見込みはありません。
近日点通過時刻 = 1997 Feb. 1.11 TT 近日点引数 = 60ĉ.16 昇交点黄経 = 227ĉ.80 (2000.0) 近日点距離 = 1.9165 AU 軌道傾斜角 = 14ĉ.60 日付 赤経(2000.0)赤緯 地心距離 日心距離 太陽離角 明るさ 1997 時 分 度 分 AU AU 度 等 Nov. 8 0 13.40 +12 0.2 2.913 3.737 141.2 16.0 13 0 12.97 +11 32.7 3.005 3.781 136.1 16.2 18 0 12.94 +11 8.4 3.102 3.825 131.1 16.3 23 0 13.30 +10 47.1 3.203 3.869 126.1 16.4 28 0 14.04 +10 29.1 3.309 3.912 121.2 16.5
参照 IAUC 6767(Nov.3,1997)、 IAUC 6770(Nov.5,1997)
1997月11月6日 国立天文台・広報普及室