News
小惑星ヒギエアによる掩蔽の改良予報


【1997年10月16日 佐藤勲氏 satoois@cc.nao.ac.jp

10月87日の国立天文台三鷹の50cm反射による観測によると、 10月22日に起こると予報されていた小惑星(10)Hygiea (11.2等)による GSC186502411(12.2等)の掩蔽は、同日27h39mごろ、南西諸島方面で 見られることが確実になりました。小惑星の直径は429kmと推定され、 現象が起これば、最長173秒間にわたって0.4等級の減光が起こります。 恒星の位置は、赤経05h39.9m, 赤緯+25°51'で、おうし座125番星の南東にあります。

この改良予報の誤差は、3σで0".2で、鹿児島県から石垣島までが可能性のある 範囲に含まれています。特に、奄美大島と沖縄本島では、現象が見られる可能性が 非常に高いといえます。

観測の方法は、予報現象時刻を中心に10分間恒星を監視し、恒星が消えた時刻と 出現した時刻をJJYまたは電話時報で0.1秒の精度で測定します。減光が浅いため、 眼視観測は困難です。ビデオまたは光電管で観測すると、信頼性の高い観測が できます。 CCDカメラの場合には、流し撮りにして、日周運動の軌跡が消えた時刻を測定します。

月刊天文とスカイウオッチャーの11月号に記事があります。観測された方は、 現象の有無にかかわらず、御報告下さいますようお願い致します。

なお、観測報告については、E-Mailにて

satoois@cc.nao.ac.jp(佐藤勲氏)
までお送り下さい。

JAPAN MAP 日本付近の地図 SKY MAP 星図



 AstroArts Copyright(C) AstroArts Inc. All rights reserved.