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小林隆男氏が18等の新彗星P/1997 B1を発見


【1997年 2月 4日 IAUC 6553, IAUC 6554
群馬県大泉町の小林隆男氏は1月30日、31日に41cm F4.3反射望遠鏡で撮影したCCD 画像から、しし座に18等の新天体を発見した。 この天体は恒星状で、初めは小惑星として報告されたが、計算された初期軌道から 周期彗星である可能性が示唆された。 その後、W. Offutt によって彗星であることが確認され、周期27年の新周期彗星 P/1997 B1、通称小林彗星として登録された。 小林氏による新彗星発見は今回が初めてだが、1月9日には発見前の C/1997 A1 (NEAT)を18.5等で撮影していた。 小林彗星は3月4日に近日点を通過するが、17〜18等止まりと明るくならない。

今回の発見は、アマチュアがCCDを使って新彗星を発見した初めてのケース である。 また、アマチュアの発見した最も暗い新彗星でもある。

日本人の発見した周期彗星は、これまでに

の10個がある。小林彗星は11個目となる。


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